無料体験お手軽SAN直葬ツアー『Dagon: by H. P. Lovecraft』レビュー

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「ああ!窓に!!窓に!!!」

このフレーズをなんとなく聞いたことある人はいるだろう、文脈から察するに窓の外になにかが張り付いていたり窓から何かが覗いているような状況を思い浮かべるだろうが実際はそうではない。どうやら本来は「窓から逃げなくては!!」的な意味らしいのだが日本語に翻訳するにあたってこのように翻訳されてしまったのだろう。

今回はそんなフレーズで有名なH・Pラヴクラフト著クトゥルフ神話作品「闇に這う者」の短編「ダゴン」を再現してしまった作品『Dagon: by H. P. Lovecraft』を紹介していく。

あらすじ

話は主人公の独白から始まる。どうやら主人公は積荷監督として乗っていた船がドイツの軍艦に拿捕されたことから始まった。彼は隙を見つけボートに当面の食料と水を積んで独り脱走することに成功した。だが航海士としての知識も経験も乏しいため数日も漂流した時には途方に暮れることになってしまった。そして何にも過ぎて孤独の中で絶望していたある夜、変化は起きた。悪夢のようなことが・・・。

悪夢

起きた彼は自分がボートから投げ出されて泥濘の中に倒れていることに気付いた。幸いボートは近くにあったがそんなものよりも目を見張る光景が眼前に広がっていた。この泥濘には腐敗した魚の死骸や軟体動物らしき死体がそこかしこに埋もれていた。その異様な光景から主人公は大規模な火山活動によって、水中にあった海底の一部が海面まで押し上げられたのだと仮説を立てた。そして彼は残っていた水と食堂を荷造りし眼前の山を登ることにしたのだが・・・。

強烈なビジュアルと絶妙なBGM

本作の一番の特徴といえばその強烈すぎるビジュアルだ。上記の泥濘のシーンもそうだが全編を通してまさに悪夢としか言いようのない有り様であり、そのビジュアルを引き立てるBGMも素晴らしい。ずっと聴いてると普通に不安になるような良曲揃いとなっている。

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本作は約20~30分で終わるのでちょっとした時間でもできるのが特徴だ。本作はいわゆるビジュアルノベルであり、操作も簡単でプレイに必要なのはマウスのみであり複雑な操作は一切必要ないのでゴリゴリのゲーマーでもない人にもおすすめできる。また現在無料でできるためクトゥルフ神話がどんな感じか気になる方でも手軽に遊ぶことができるので気になった方はぜひプレイしてほしい。

公式トレーラー

 

画像引用元:https://store.steampowered.com/app/1481400/Dagon_by_H_P_Lovecraft/

 

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