共産主義者絶賛ソビエトパンク『Atomicheart』レビュー

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なにかとエロいロボットしか話題にならないが初期トレーラーが出た段階で発売をずっと待ち望んでいた『Atomicheart』(アトミックハート)をクリアしたのでレビュー。

どんなゲーム?

本作は超化学力で発展した架空のソビエト連邦(現ロシア)が舞台となっており、プレイヤーは特殊工作員であるP-3を操作し突如として暴走したロボットを薙ぎ払いながら原因を突き止めていくアクションFPSゲーム

狂気を通り越して奇妙すぎるデザインのロボット達

本作の一番話題になっているところはやはりその奇抜なロボットのデザインだろう。その奇抜なデザインは同じレトロフューチャーがモデルになっていると比べてもロシア色が強いものとなっており、気味が悪いものからどこか効率的にも見えないこともないデザインをしていたりする。

▲左:ラボテック 右:テレシコヴァ

▲初期トレーラーから出ていらクラウントラップ。普通にキモい。

 

う、うわあああああああああああああああシコココココココココココココ

パッと見まともそうでやっぱりまともじゃない登場人物達

こんなゲームに出てくる人物はマトモじゃないと思うでしょうが普通にまともじゃないので一部抜粋

P-3

本作の主人公。本名セルゲイ・アレクセイヴィッチ・ナチェフ、階級は少佐。過去に死にかけた所をディミトリ・サチノフ博士による手術により命を救われており、彼に恩返しをしようとナチェフは特殊部隊の工作員として彼の役に立とうとしている。性格は物静かで皮肉屋だが、理不尽なことに合うと普通にブチ切れたりするのでめちゃくちゃ人間臭い男。なおサチノフ博士の手術により四肢は義体化しており左手には戦闘用ポリマーインプライントを装備している。機械に対してあたりが強く、よく「焦げカス」と罵っている。

サチノフ博士

▲ディスプレイに映っている人物がサチノフ博士。どうみてもロクなやつではない

本名ディミトリ・セルゲイヴィッチ・サチノフ。ソビエトの産業大臣であり、本作の舞台である3826施設の責任者。彼が発見した蓄電ポリマーにより技術革新が起きソビエトはロボット大国となった。ナチェフ少佐の命を救ったこともあり彼からは妄信されている。アシスタント兼護衛の双子ロボットが信じられないくらいエロいのでものすごくスケベなのではないかと疑われている。

チャー・ルズ

本作のヒロインその1。P-3の左手に装着されているパワーグローブに搭載されているAI。ゲーム開始時から主人公と行動しており結構仲が良く、博識でありP-3と普通に与太話をするなど基本一人で行動するプレイヤーにとって数少ない癒しになる。P-3と比べると冷静なことが多く無機質な印象があるが、たまにものすごく人間臭い話をすることがある。

ジーナ婆さん

▲えらい男よりも男らしいぞこのババア!?

本作のヒロインその2。通称ソ連式コンピューターおばあちゃん。あまりの強さに爆笑したプレイヤーは数知れずAKとロケットランチャーを使用する多分登場する作品を間違えているスーパーババア。なにやらP-3のことを知っているらしいが・・・?

良かった点

トチ狂った世界観

本作は一般的なアメリカ的なレトロフューチャーと違いどうもソビエトチックとおり、舞台となる3826施設は楽園と称しながらも、実際のところ研究施設では非道な実験が繰り広げられていた。とまあここまでならよくある話なのだが、なんだか非道のベクトルがおかしい。生体ポリマーを作る過程で家畜を巨大なミキサーに入れてミキシングするのを見せられたり、研究施設で変なポーズなマネキンを延々と見せられたりと研究の方向性が理解できないようなものが多々ある。また洋ゲーではノルマである頭のおかしい精神世界要素もあるのでその辺が気になる人もプレイしてほしい。


▲ナニをしてるんやろなあ(すっとぼけ)

様々なゲームのいいとこどりな戦闘システム

戦闘システム自体も出来がよく、バイオショックシリーズなどで見受けられた右手で銃を撃ちながら左手に装着されているパワーグローブデから各種能力を使い戦闘を補助するタイプの戦闘スタイルが採用されている。さらに戦闘中はアップテンポの曲がBGMとして流れており、DOOMのようなアドレナリンの出る戦闘となっているのがとても印象に残った。

▲公式youtubeチャンネルが投稿してるサウンドトラック

文字小さすぎ問題

洋ゲーあるあるだが文字が小さすぎて字幕派の人間としては読むのに苦労する。せめて今後のアップデートで文字サイズを変えれるようにして欲しいところ。
※アップデートで文字サイズ変更を追加予定と公式からアナウンスがありました。

移動に若干難あり

本作にはアスレチック的な要素が一部あったりするのだが、手すりに捕まる動作が異常にやり辛い場面に多々遭遇する。「え!?今の掴めないの!?」みたいな感じで落下することがあるのでファークライなどのゲームをやったことのあるプレイヤーにはストレスになる。また複数の敵に壁際に追いやられるとそのまま脱出できず死ぬまで殴られ続けることがあったりと、どこかの死にゲーを彷彿とさせる死に様だがこのゲームはあくまで死にげーではないのでもうちょっとどうにかしてほしかった感がある。

ステルス要素は死んでる

未発見状態で背後から近づくとステルスキルが行えたり監視カメラに見つかると敵が寄ってきたりとと他のゲームでもありがちなステルス要素が本作にも備わっているが、実際問題ステルスせずとも真正面からの戦闘で薙ぎ払えることの方が多いのでこれらを活用するのは物資に乏しい序盤だけであり中盤以降は空気だ。ゲームデザイン的にもコソコソするような代物ではないのでこちらはおまけ程度に付けたものな気はするが強いて言うならもっとステルスプレイをするメリットが欲しかったところ。

 

クリア時間はだいたい20~30時間くらい

本記事を作成するにあたって難易度ノーマルでプレイしたところ、やや寄り道をしながらでも26時間ほどでクリアしたため大体早くて20時間程度遅くても」40時間程度でクリアできるだろう。まだ粗削りな点も見受けられるためアップデートなどで改善されていくことを期待していきたいが、シングルプレイのゲームが好きならば買って損はないだろう。

また開発者がせこせこ開発経過の動画も出していたりするのでそういった動画が見たい人はこのチャンネルの動画を観てみるのもお勧め

https://www.youtube.com/@FoxusSexus

 

以上の点からアトミックハートはとても硬派なシングルFPSとしての地位を築けるはずであり、今後とも開発スタジオであるMUDFISHの同行はチェックし続けたほうがいいだろう。きっとまた唯一無二のゲームを作ってくれるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゥワァ!!クソエロロボット!!!!!

Atomic Heart –公式ホームページ

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